家を手放さないまま空き家になってしまったら、まず始めてほしいのは“定期的なお手入れ”です。これを怠ると、建物は急速に傷み、近隣への迷惑や行政指導(場合によっては過料・固定資産税アップなど)の対象にもなります。
定期的な換気・通風・通水
晴れた日は窓や建具を開けて部屋全体に風を通しましょう。押入れや下駄箱など空気がこもる場所も忘れずに!
また給排水管には水を数分流して通水を。悪臭や害虫、漏水兆候の早期発見にもなります。
室内・屋外の掃除と見回り
ほこりや汚れが溜まりやすいため、天井→壁→床の順で掃除して建材の腐食を防ぎましょう 。
庭や敷地も月1回は見回り、雑草や落ち葉、ゴミ、不法投棄防止のために掃除を。さらに剪定や除草剤活用もおすすめです 。
建物劣化・修繕の早期対応
屋根・外壁・雨どい・基礎などのひび割れやサビ、水シミなどに注意。放置すると修繕費が数十万〜数百万円に膨らむことも 。
雨漏りやカビの兆候も見逃さないよう、室内の天井・壁紙・床・小屋裏まで確認しましょう 。
害虫・害獣・防犯対策
空き家はシロアリ・ゴキブリ・ネズミの発生リスクが高く、害獣も寄り付きやすい環境です。防虫剤や専門業者の駆除を定期的に行いましょう 。
また、不法侵入や放火・不審者対策として、防犯カメラや施錠の強化・防犯フィルム、近隣との連携による見守りも有効です。
郵便受け・周辺配慮と法的リスクの回避
ポストに残る新聞やチラシは“空き家だとバレる”サインに。こまめな回収、転送届け、必要ならテープ封などの対策を。
近隣住民へ挨拶し「見守り協力」を得ておくと、トラブル予防にもつながります。
さらに「空家等対策特別措置法」のもと、自治体は助言→指導→勧告→命令という段階的対応を行います。特に“管理不全”と判断されると、固定資産税特例が外れて税負担が最大6倍に、極端な場合は行政代執行・過料(50万以下)もありえます 。
やりたいお手入れ5選まとめ
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定期的な換気・通風・通水
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室内外の清掃・庭の手入れ
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建物劣化の点検と早期修繕
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害虫・害獣防除および防犯強化
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郵便受け整理・近隣配慮・法律リスクの回避
結論
空き家にしておくなら、定期的なお手入れは“資産を守る行動”です。些細に見えても、ひとつひとつの積み重ねが劣化を防ぎ、近隣との信頼関係を保ち、行政トラブルを回避します。結果として、将来的に売却・活用する際の選択肢も残せます。
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