空き家を放置するとシロアリ被害も?建物を守るための予防方法とは
空き家を長期間放置すると、シロアリ被害が発生する可能性があります。
特に注意したいのが、湿気や雨漏り、換気不足です。人が住んでいる住宅なら、床の異常や雨漏り、水漏れなどに気づきやすい一方、空き家では異変の発見が遅れがちです。
公益社団法人日本しろあり対策協会によると、ヤマトシロアリは日当たりが悪く湿気の多い場所に多く、台所や浴室、洗面所、トイレ、換気の悪い床下などで被害が発生しやすいとされています。(しろあり対策協会)
そのため、空き家をシロアリから守るには、定期的な点検と換気、雨漏りや水漏れへの早期対応が重要です。
すでに被害が疑われる場合は、専門家による調査も検討しましょう。
空き家はなぜシロアリ被害に注意が必要なのか
空き家だから必ずシロアリが発生するわけではありません。しかし、長期間使われていない住宅は、建物の異常が見つかりにくく、結果として被害が進行するリスクがあります。
例えば、屋根から雨漏りが発生していても、誰も住んでいなければ発見が遅れることがあります。
床下に湿気がこもっていたとしても、普段から確認しなければ気づきにくいでしょう。
こうした状態が続くと、木材の腐朽など建物の劣化につながる可能性があります。
特に注意したいのが床下です。日本しろあり対策協会によると、シロアリは地中から蟻道をつくって建物へ侵入することが多く、基礎や束石、土台などを確認することが発見の手がかりになります。(しろあり対策協会)
つまり、空き家のシロアリ対策では、薬剤による防除だけではなく、被害が発生しやすい環境を放置しないことが基本になります。
シロアリ被害は建物の見えない部分で進むこともある
シロアリ被害の注意点は、建物の外から見ただけでは被害の有無を判断しにくいことです。
シロアリは土台や床束、柱などの下部から被害を及ぼすことがあり、気づかないうちに内部へ食害が進む場合があります。
被害が進行すると、柱の傾きや建具の不具合など、建物に異常が現れることもあります。(しろあり対策協会)
空き家を訪問する機会があれば、次のような変化がないか確認しましょう。
床が部分的に沈んでいないか
木材に不自然な傷みがないか
基礎や土台などに蟻道がないか
木材の割れ目などに蟻土がないか
雨漏りの跡がないか
水回りに水漏れがないか
羽アリが発生していないか
日本しろあり対策協会も、蟻道、蟻土、特徴的な食痕、被害が進んだ木材の空洞音、建物の異常などをシロアリ発見の手がかりとして挙げています。(しろあり対策協会)
ただし、こうした症状があったからといって、必ずシロアリが原因とは限りません。雨漏りや木材の腐朽など、別の原因も考えられます。
空き家のシロアリ被害を防ぐ基本的な方法
シロアリ対策でまず重要なのは、空き家を放置しないことです。
定期的に現地を訪問できる場合は、室内の換気を行いながら建物の状態を確認しましょう。
特に確認したいのが、雨漏りと水漏れです。
屋根や外壁が破損していないか、天井や壁に雨漏りの跡がないか、水回りに異常がないかを確認します。
雨水や水漏れによって建物内部に水分が入り込んでいる場合は、原因を放置せず、必要に応じて修繕を検討することが大切です。
また、床下についても可能な範囲で状態を確認します。ただし、老朽化した空き家では床が抜けるなどの危険があるため、無理に床下へ入ることは避けましょう。
自分で確認することが難しい場合は、建物の専門家などに点検を依頼する方法があります。
換気と湿気対策を意識する
シロアリ対策では、湿気への対応も重要です。
特に空き家は、長期間閉め切った状態になることで、室内や床下の状態を確認する機会が減ります。
定期的に訪問できる場合は、適切な換気を行い、室内に湿気がこもっていないか確認しましょう。
ただし、換気だけでシロアリを防げるわけではありません。
雨漏りや水漏れがある場合は原因を確認し、必要な修繕を行うことが大切です。
建物の劣化原因を一つずつ確認し、総合的に管理することがシロアリ対策にもつながります。
庭や敷地の管理も忘れてはいけません。
雑草や庭木が過度に繁茂すると、建物の状態を確認しにくくなります。
また、敷地内に不要な木材などを長期間放置しないことも、空き家を適切な状態に保つうえで重要です。
シロアリ対策は薬剤処理だけではない
シロアリ対策というと、薬剤による防除を思い浮かべる方も多いでしょう。
実際に、既存住宅に対するシロアリ防除には、被害を受けた建物からシロアリを駆除するとともに、今後の被害を予防する方法があります。
日本しろあり対策協会では、土壌処理や木部処理などの防除方法を案内しています。(しろあり対策協会)
一方で、薬剤処理をすれば、その後の建物管理が必要なくなるわけではありません。
雨漏りや水漏れなどが発生している場合は、その原因への対応も必要です。
また、床下の換気設備などによる環境改善とシロアリ防除は同じものではありません。
建物の状態を確認したうえで、どのような対策が必要なのかを判断することが大切です。
すでにシロアリ被害が疑われる場合は、自己判断で対処するのではなく、専門家による調査を受けることをおすすめします。
遠方にある空き家は管理方法を見直す
空き家を所有しているものの、遠方に住んでいるため定期的な管理が難しいケースもあります。
その場合は、空き家管理サービスなどの利用を検討する方法があります。
管理を依頼するときは、どこまで対応してもらえるのかを事前に確認しましょう。
室内の換気だけなのか、外観の確認も含まれるのか、雨漏りなどの異常を発見した場合に連絡してもらえるのかなど、具体的な管理内容を確認することが重要です。
また、シロアリの専門的な調査が必要な場合は、空き家管理とは別に、シロアリ防除に関する専門家へ相談することも検討しましょう。
日本しろあり対策協会では、既存建築物の劣化を点検・診断するための技術者育成などにも取り組んでいます。(しろあり対策協会)
空き家を放置するとシロアリ以外のリスクもある
空き家を放置することで生じる問題は、シロアリだけではありません。
国土交通省は、管理されていない空き家について、倒壊、外壁や屋根材の落下、ねずみや害虫、不法侵入、景観の悪化など、さまざまなリスクを挙げています。
さらに、空き家の状態によっては資産価値が低下し、売買などが難しくなる可能性もあります。(国土交通省)
つまり、シロアリ対策を考えることは、空き家そのものの維持管理を考えることでもあります。
「まだ売る予定がないから大丈夫」と考えるのではなく、今後も所有するのか、活用するのか、売却するのかなど、早い段階から方向性を検討しておくことが重要です。
空き家の管理は法律上の観点からも重要
空き家の適切な管理は、建物の価値を守るだけでなく、周辺環境への影響を防ぐという意味でも重要です。
空家等対策の推進に関する特別措置法では、適切な管理が行われていない空き家のうち、放置すれば特定空家になるおそれがあるものについて、管理不全空家として市区町村による指導などの対象となる仕組みがあります。(国土交通省)
さらに、管理不全空家について勧告を受けた場合などには、住宅用地に対する固定資産税の特例が適用されなくなる場合があります。(国土交通省)
そのため、行政から指摘を受けてから対応するのではなく、所有者自身が日頃から空き家の状態を確認し、必要な管理を行うことが大切です。
今後使わない空き家は活用や売却も検討する
今後も使用する予定がある空き家であれば、定期的な管理と必要な修繕を行いながら維持する方法があります。
一方で、相続したものの利用予定がない、遠方に住んでいて管理が難しい、修繕費用の負担が大きいといった場合は、管理を続けるだけでなく、活用や売却を含めて今後の方向性を検討することも大切です。
空き家は、時間が経過するほど建物の状態が変化します。
シロアリや雨漏りなどの問題が発生してから対応を考えるのではなく、まず現在の建物の状態を把握し、そのうえで今後の選択肢を検討しましょう。
売却や賃貸、リフォームなど、どの方法が適しているかは、物件の状態や立地、所有者の事情などによって異なります。
まずは専門家に相談し、現在の空き家がどのような状態なのかを整理することが大切です。
空き家を守るために大切なのは早めの確認
空き家のシロアリ被害を防ぐために重要なのは、建物を長期間放置しないことです。
定期的な換気と点検を行い、雨漏りや水漏れなどの異常を早期に発見する。そして、蟻道や蟻土、木材の食害跡、床の沈みなど気になる症状があれば、専門家による調査を受ける。
日本しろあり対策協会も、シロアリ対策では予防と早期発見が重要だとしています。(しろあり対策協会)
また、遠方に住んでいて管理が難しい場合や、今後利用する予定がない場合は、空き家の管理方法そのものを見直すことも必要です。
シロアリだけに目を向けるのではなく、雨漏り、腐朽、屋根や外壁の劣化なども含めて建物全体の状態を確認しましょう。
空き家活用TEAMRにご相談ください
空き家を所有していて、シロアリや雨漏りなど建物の状態が心配な方、遠方に住んでいて管理が難しい方、修繕するべきか活用するべきか迷っている方は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
空き家活用TEAMRは、全国の空き家を価値ある不動産に変える集団です。
空き家は、放置する期間が長くなるほど建物の状態を把握しにくくなり、修繕や管理について検討すべきことも増えていきます。
まずは現在の空き家がどのような状態なのかを確認し、そのうえで管理を続けるのか、活用するのか、売却を含めて別の方法を検討するのかを考えることが大切です。
空き家のシロアリ対策や建物の管理、今後の活用についてお悩みの方は、空き家活用TEAMRへご相談ください。
大切な空き家を放置せず、まずは現在の状態を把握することから、これからの選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
