9月の台風前に確認!空き家の屋根や外壁で見るべき危険箇所
9月は台風の接近が増える時期です。
普段人が住んでいない空き家は、屋根や外壁の劣化に気付きにくく、強風や大雨をきっかけに部材の落下や雨漏りなどの被害につながることがあります。
国土交通省も、空き家の屋根材や外装材などの破損を放置すると、部材が落下する危険性があるとしています。
特に台風前は、屋根材、外壁、雨どい、軒、窓まわりなどを外側から確認し、異常が見つかった場合は早めに専門業者へ相談することが大切です。
ここでは、9月の台風シーズン前に空き家で確認したい危険箇所と、異常を見つけた場合の対応について解説します。
屋根で確認したい危険箇所
屋根は台風の強風を直接受ける場所です。
普段から空き家を確認していない場合、屋根材のずれや破損が進んでいる可能性があります。
国土交通省の空き家管理チェックリストでも、屋根材のはがれや破損、軒の脱落や傾きなどが確認項目として挙げられています。
屋根を確認するときは、次のような状態がないか、地上から安全な範囲で確認しましょう。
瓦のひび割れやずれ
瓦にひびが入っていたり、位置がずれていたりすると、強風によってさらに動いたり、落下したりするおそれがあります。
特に屋根の端部や棟付近などは風の影響を受けやすいため注意が必要です。
スレートや金属屋根の浮きやめくれ
スレートの破損や金属屋根のめくれ、浮きなども台風前に確認したいポイントです。
小さな異常に見えても、強風によって状態が悪化する可能性があります。国土交通省の資料でも、台風シーズン前の建物外部の点検では、屋根ふき材などの飛散防止が重要とされています。
軒や破風板などの破損
屋根そのものだけでなく、軒や破風板などの外装部分にも注意しましょう。
部材が外れかけていたり、腐食や劣化によって固定が弱くなっていたりする場合、強風時に落下する危険があります。
屋根を直接確認するために自分で屋根へ上るのは危険です。特に台風接近前後は、転落事故につながる可能性があるため、必要に応じて専門業者に点検を依頼しましょう。
外壁で確認したい危険箇所
外壁も、台風前に確認しておきたい重要な部分です。
国土交通省は、空き家の外装材などが破損したまま放置されると、落下によって周囲へ被害を及ぼす可能性があるとしています。
外壁については、次のような状態を確認しましょう。
大きなひび割れ
モルタルなどの外壁にひび割れがないか確認します。
特に幅のあるひび割れや、広い範囲にわたるひび割れが見られる場合は、単なる表面上の劣化とは限りません。
ひび割れの状態だけで建物の安全性を判断することは難しいため、気になる箇所があれば専門家に確認してもらうことが大切です。
外壁材の浮きやはがれ
外壁材が浮いていたり、一部がはがれていたりする場合も注意が必要です。
強風によってさらに破損が進み、部材が落下する可能性があります。
国土交通省の空き家管理チェックリストでも、外装材などのはがれや破損について、撤去や補修などを依頼することが示されています。
塗装の著しい劣化
外壁の塗装が広範囲にわたってはがれている場合や、下地が露出している場合も確認しておきたいポイントです。
外壁の劣化が進むと雨水が内部へ入り込み、建物内部の腐食などにつながる可能性があります。
雨漏りの原因は屋根だけとは限らず、外壁のひび割れやシーリングの劣化などが原因になることもあります。
雨どいと排水まわりも忘れずに確認
屋根や外壁だけでなく、雨どいも台風前に確認したい場所です。
雨どいに落ち葉や土砂が詰まっていると、雨水が正常に流れず、あふれた水が外壁などへ回り込む可能性があります。
国土交通省の資料でも、雨どいの詰まりや破損、雨水のあふれなどは定期的に確認すべき項目とされています。
また、雨水ますや排水側溝にごみや落ち葉がたまっている場合も、大雨の際に排水不良を起こす可能性があります。台風前には、敷地内の排水経路についても確認しておきましょう。
窓や雨戸などの開口部も確認する
窓ガラスや窓枠、雨戸なども台風前に確認しておきたい部分です。
窓ガラスにひびが入っていないか、窓枠に大きながたつきがないか、雨戸が正常に動くかなどを確認します。
強風時には飛来物によって窓が破損する可能性もあるため、すでにひび割れなどの異常がある場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
空き家の周囲にあるものも危険になる
台風対策では、建物だけを見て終わりにしてはいけません。
庭木の枝、物置、ベランダに置かれた物、看板など、強風によって飛散する可能性があるものについても確認が必要です。
国土交通省の資料では、空き家の枝が敷地外へはみ出すことで、周囲の建物を傷つけたり、歩行者の通行を妨げたりするリスクも示されています。
また、台風前の建物点検では、屋上や外部に設置された機器類などの固定状態を確認し、不良がある場合は専門業者へ補修を依頼することが推奨されています。
異常を見つけたら自分で修理しないことも重要
空き家の屋根や外壁に異常を見つけても、所有者自身で屋根に上ったり、高所の部材を取り外したりするのは避けましょう。
特に屋根は、劣化した部分を踏むことで転落する危険があります。また、台風が接近している状況では風雨によってさらに危険性が高まります。
まずは地上から確認できる範囲で状態を把握し、必要に応じて屋根工事業者や建築士、空き家管理業者などに相談することをおすすめします。
国土交通省も、自分での点検や補修に自信がない場合、遠隔地に住んでいる場合などには、空き家管理業者や修繕業者などの利用を検討するよう案内しています。
台風前に確認することで空き家のリスクを減らせる
空き家は普段人が住んでいないからこそ、屋根や外壁の小さな劣化を見逃しやすいという特徴があります。
しかし、台風による強風や大雨によって、屋根材や外壁材の破損、部材の落下、雨漏りなどが一気に進む可能性があります。
9月の台風シーズンを迎える前に、屋根材のずれや破損、外壁のひび割れや浮き、軒の劣化、雨どいの詰まり、窓まわりの異常、庭木や飛散物などを確認しておきましょう。
そして、危険な箇所を見つけた場合は、無理に自分で対処せず、専門業者などへ相談することが大切です。
空き家を所有しているものの、遠方に住んでいて管理が難しい場合や、修繕するべきか売却・活用を検討するべきか分からない場合は、早めに専門家へ相談することで選択肢を整理しやすくなります。
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