
雑草問題は「ちょっと伸びただけ」と見過ごしがちですが、周りから見ると空き家に見えてしまうこともあり、害虫や火災、不法侵入、資産価値低下、近隣トラブル、行政指導まで招く重大テーマです。まずは今日からできる“雑草対策”を、実践順にご紹介します。
放置のリスクと法的背景
雑草を放置した空き家は、見た目が荒れ、地域の景観を損ない、害虫・害獣の温床に。蚊・ゴキブリ・ネズミの発生、火災リスク、不法投棄などにつながり、近隣住民からの苦情や行政通報を招きます。
多くの自治体では、雑草管理に関して努力義務や条例を設けており、放置が自治体による「助言・指導・勧告・命令」の対象となることも少なくありません。最悪の場合、行政代執行で除草され、費用を所有者が負担するケースもあります 。
さらに、隣地へ雑草や竹木が侵入して損害を与えた場合、民法上の管理責任で損害賠償が認められる判例もあります 。
基本の自主管理:除草頻度と手入れ法
雑草の急成長期は春~夏(5~8月)。月に1–2回は敷地のチェックと草むしりを行い、根元から引き抜くのがポイントです 。
刈った草は放置せず持ち帰り、市の収集ルールに従って処分してください。乾燥草は火災の原因にもなるため、速やかな処理が大切です。
手間を減らす工夫:防草シート・砂利・固まる土など
頻繁な手入れが難しい場合は、防草シート+砂利敷きが有効です。紫外線耐性のあるタイプを選び、土が露出しないよう丁寧に敷くことが長持ちのコツです。
見た目重視なら、人工芝+シートや固まる土/コンクリート土間も検討可能。雑草の発生を根本的に防ぎつつ、景観も整えられます。
グランドカバー植物(ツルニチニチ草など)で地面を覆う方法もありますが、管理の難易度に注意が必要です。
除草剤・専門業者・補助制度の活用
すでに雑草が密集してしまっている場合、「茎葉処理型除草剤」で即効対策を、「土壌処理型」で再発抑制ができます。ただし、用法・使用時期・散布範囲・周辺への影響には十分配慮し、表記に従って安全に使用してください。
遠方や高齢者世帯など、現地で管理が難しい場合は、除草業者や空き家管理業者へ依頼するのがおすすめです。100㎡あたり1〜2万円が目安で、巡回報告・写真記録など安心のサービスを受けられます 。自治体によっては、除草費用補助や空き家バンク登録支援もありますので、地域の制度を確認してみてください。
長期不在時の維持管理と代行依頼
定期的に現地へ行けない場合でも、月1回以上の巡回を依頼し、写真付きで状況を確認できる体制を整えましょう。特に梅雨前・梅雨期前の除草は重要です。
また、不在が続くようなら、防草施工+定期巡回+除草をセットで依頼できる管理業者への委託が安心です。記録を残せば、将来の活用やトラブル時にも有利になります。
まとめ:雑草対策は“資産と信頼を守る行為”です
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春〜夏にかけての月1~2回の除草と乾燥草の回収
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防草シート+砂利・固まる土施工で手間を減らす
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除草剤は適切に使い分け、周辺配慮を忘れずに
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管理が難しい場合は専門業者や補助制度を活用
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行政指導を防ぐため、記録と巡回体制を整備
これらを積み重ねることが、建物の健全性はもちろん、地域・近隣との信頼、将来の活用価値を守ることにつながります。
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