全国的に空き家問題が深刻になっている中、北海道も例外ではありません。
特に地方では、人口減少が進み、使われなくなった家がどんどん増えています。
それなのに、なかなか空き家の活用が進まないのはなぜでしょうか?本記事では、「北海道ならではの特徴」「行政の取り組み」「企業の動き」「空き家活用の担い手」の視点から、その理由を探っていきます。
1. 北海道ならではの地域性
北海道はとても広く、都市と地方の差が大きいのが特徴です。
札幌などの都市部では住宅需要がありますが、地方では人口が減り続け、空き家が増える一方です。
さらに、北海道の冬は寒さが厳しく、空き家を管理するのにも手間とお金がかかります。
雪が積もると屋根や建物が傷みやすく、放置するとあっという間に老朽化してしまいます。
また、空き家が点在しているため、移動の不便さも活用を妨げる原因になっています。
2. 行政の取り組みと課題
各自治体も空き家対策に力を入れており、補助金や税制優遇などの制度を整えています。
ただ、こうした制度があまり知られておらず、利用者が少ないのが現状です。
また、空き家の所有者が分からないケースも多く、行政がすぐに対応できないこともあります。
地方自治体は財政的に厳しいため、大規模な空き家活用プロジェクトを進めるのが難しいという事情もあります。
3. 企業が関わりにくい理由
空き家を活用するには、不動産業者や建設会社の協力が欠かせません。
しかし、地方では市場が小さいため、企業が積極的に参入しにくいのが実情です。
リノベーションを手がける会社も少なく、ノウハウや人材が不足しているのも問題です。
都市部では空き家をカフェやゲストハウスにする例もありますが、地方は観光客も少なく、ビジネスとして成立しにくいのが現状です。
4. 担い手不足の問題
空き家を活用するには、管理や改修をする人、運営をする人が必要です。
しかし、地方では若い人が少なく、高齢化が進んでいるため、空き家活用に取り組める人材が不足しています。
また、移住者や起業家を受け入れる仕組みが整っていない地域も多く、空き家を活用しようと思っても動ける人がいないという課題もあります。
まとめ
北海道の空き家活用が進まないのには、地域特有の事情や行政の課題、企業の関与の難しさ、担い手不足など、さまざまな理由があります。
今後は、行政と企業がもっと連携し、空き家を活用しやすい仕組みを整えていくことが大切です。
また、北海道の広さや自然を活かした活用法を見つけ、地域ごとに合った空き家活用のモデルを作ることが求められています。
TEAMR 北海道担当 成田
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