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⑯<日本初!空き家活用特化型組織~TEAMR~>必見!東北エリアの空き家の活用方!

東北の空き家が生まれ変わる――地域を元気にする“もうひとつの使い道

東北地方でも、空き家の増加は深刻な課題となっています。人口減少や高齢化に加え、地震や災害による移住なども影響し、地域には住む人のいなくなった家が数多く残されています。でも最近、そんな空き家を「もったいない」で終わらせず、地域の魅力を引き出す場所として生まれ変わらせる取り組みが増えているんです。

たとえば、山形県鶴岡市にある「Cloud Meeting Space」は、もともと築80年の空き家だった古民家をリノベーションしてつくられた、コワーキングスペース兼カフェです。地元出身の若者がUターンして起業し、町の人も観光客も自由に集まれる場所として活用されています。庄内地方のゆったりとした雰囲気と、木造のあたたかい内装が好評で、「ここに来るとホッとする」と話す人も多いそうです。

次に紹介したいのは、岩手県紫波町(しわちょう)の事例。紫波町では町ぐるみで空き家の利活用を支援していて、「オガールプロジェクト」と呼ばれる地域再生事業の一環として、空き家を改修した多世代交流施設が整備されました。図書館、子育て支援センター、そしてカフェまで併設されていて、町民が自然に集まる居場所になっています。新しい建物ではなく、昔ながらの家を活かしたところに、地域の「らしさ」が残っているのもポイントです。

もうひとつユニークな取り組みが行われているのは、福島県西会津町。ここでは、「みんなの家プロジェクト」という活動が注目を集めています。空き家を活用して、移住者や地域住民が自由に使えるシェアスペースをつくり、イベントやマルシェ、ものづくりワークショップなどが定期的に開かれています。大工や設計士、アーティストなど、外から来た人と地元の人が一緒に空間をつくることで、新しいコミュニティが生まれています。

こうした空き家活用の事例には、「ただの再利用」ではなく、「人と人をつなげる場を生む」という共通点があります。地域の中で役割を失ってしまった家が、誰かの思いやアイデアで新たな命を吹き込まれる。そしてそこに人が集まり、笑い声が戻ってくる――そんな流れが、静かに、でも確実に広がっているのです。
もちろん、空き家のリノベーションにはお金や手間もかかりますし、所有者との調整などハードルも多いです。でも、うまくいった事例を見ていると、「誰かが動けば、町も動く」ということを感じさせてくれます。
東北には、豊かな自然や文化、そしてあたたかい人のつながりがあります。空き家は、そうした地域の個性を再発見し、外の人とも共有できるチャンスかもしれません。これからも、東北ならではの“空き家再生ストーリー”に、期待が高まります。

TEAMR 北海道担当 成田

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