
甲府に空き家を所有している方の中には、お盆や夏休みを利用して久しぶりに家を見に行く方もいるのではないでしょうか。
「数か月見に行っていないけれど、大丈夫だろう」
「誰も住んでいないから、それほど変わっていないはず」
そう思っていても、空き家は人が住んでいる住宅とは違い、雨漏りや破損、庭木の変化などに日常的に気づく人がいません。
国土交通省では、空き家を適切に維持するために、定期的な換気・清掃・点検が重要だとしています。また、屋根や外壁、庭木、動物の棲みつきなどについても確認項目を示しています。
特に夏は、湿気や雑草、害虫に加え、台風や大雨への備えも気になる季節です。
今回は、甲府市に空き家を所有している方に向けて、夏に確認しておきたい4つのポイントをご紹介します。
1.湿気・カビ|甲府の空き家に入ったら、まず室内を確認
久しぶりに空き家へ入ったときは、まず室内の状態を確認してみましょう。
人が暮らしている住宅であれば、窓や扉を開けたり、掃除をしたりする中で室内の状態の変化に気づきやすくなります。
一方、長期間閉め切られている空き家では、そうした機会がありません。
国土交通省の空き家管理チェックリストでは、定期的な通気・換気を行うことに加え、柱や梁の腐朽、雨漏りの跡、排水設備の封水切れによる悪臭などを確認するよう示しています。
甲府の空き家へ行ったら、次のようなところを確認してみてください。
- 部屋にカビ臭さや異臭がないか
- 天井や壁に雨染みがないか
- 押し入れや収納の中に異常がないか
- 畳や床に変色や傷みがないか
- 柱や梁に破損や腐朽がないか
- 排水口から悪臭がしていないか
窓や扉を安全に開けられる状態であれば、換気をしながら室内を確認します。
ただし、「夏なら何時間換気すれば大丈夫」というものではありません。建物の構造や立地、これまでの管理状況によって状態は異なります。
カビや腐朽、雨漏りなどが見つかった場合は、必要に応じて専門家への確認が必要です。
2.台風・大雨|屋根、外壁、雨どい、庭木を確認
夏から秋にかけては、台風や大雨への備えも重要です。
空き家の場合、屋根材や外壁などが傷んでいても、住んでいる人がいないため発見が遅れる可能性があります。
国土交通省のチェックリストでは、
- 屋根材のはがれや破損
- 軒の脱落や傾き
- 外装材のはがれや破損
- 窓の破損
- 門や塀の傾きや破損
- 腐った立木や折れた大枝
などを確認項目としています。
山梨県も、空き家の倒壊や屋根・外壁の落下などによって通行人や近隣の建物へ被害を与えた場合、所有者や管理者が管理責任を問われる場合があると注意を呼びかけています。
甲府の空き家を訪れたら、
「屋根材がずれていないか」
「外壁が剥がれたり浮いたりしていないか」
「雨どいに破損がないか」
「庭木の大きな枝が道路や隣地へ伸びていないか」
などを確認してみましょう。
屋根などの高い場所へ自分で登るのは危険です。地上から見て異常が疑われる場合は、専門業者に確認を依頼しましょう。
台風が接近してから対応するのではなく、夏に空き家を訪れたタイミングで状態を確認しておくことが大切です。
3.雑草・庭木|甲府の空き家は「建物の外」も見る
空き家管理というと建物に目が行きがちですが、庭や敷地の状態も重要です。
山梨県は空き家所有者に対して、少なくとも年1回、空き家だけでなく、敷地内の塀などの工作物、樹木や雑草についても状態を確認し、問題があれば修繕や伐採、除草を行うよう求めています。
また、適切に管理されていない空き家によって起こり得る問題として、
- 樹枝の越境
- 雑草の繁茂
- 落ち葉の飛散
- ごみの不法投棄
- 景観の悪化
なども挙げられています。
甲府の空き家へ行ったら、建物を見るだけで終わらず、敷地を一周してみましょう。
特に、
「庭木が道路や隣地にはみ出していないか」
「雑草が繁茂していないか」
「塀やフェンスが草木で見えなくなっていないか」
「ごみなどが投棄されていないか」
を確認します。
遠方に住んでいる場合、草刈りや剪定のためだけに甲府へ何度も来ることが負担になることもあります。
管理を続けることが難しくなっているのであれば、管理方法そのものを見直すタイミングかもしれません。
4.害虫・動物|室内と敷地の「痕跡」を確認
夏の空き家では、害虫や動物についても確認しておきたいところです。
山梨県は、管理されていない空き家によって起こり得る衛生上の問題として、蚊、ハエ、ねずみ、野良猫などの発生や集中を挙げています。
国土交通省の空き家管理チェックリストでも、動物が棲みつくことで不衛生な状態、悪臭、騒音などが生じていないか、隣家などへの侵入がないかを確認するよう示しています。
甲府の空き家を確認するときは、
- フンや巣のようなものがないか
- 天井裏などから物音がしないか
- 建物に動物が侵入できそうな破損箇所がないか
- 室内に虫が大量に発生していないか
- 敷地内が不衛生な状態になっていないか
などを確認しましょう。
すでにハチの巣や動物の棲みつきなどが確認できる場合は、無理に自分で処理せず、専門業者への相談を検討してください。
お盆に確認したい、甲府の空き家チェックリスト10項目
お盆や夏休みに甲府へ帰る予定がある方は、空き家で次の10項目を確認してみてください。
- カビ臭さや異臭がないか
- 天井や壁に雨漏りの跡がないか
- 窓や雨戸が破損していないか
- 屋根材や外壁に目立った破損がないか
- 雨どいや軒に異常がないか
- 庭木が道路や隣地へ出ていないか
- 雑草が繁茂していないか
- 門、塀、フェンスなどに傾きがないか
- 害虫や動物が棲みついた形跡がないか
- ごみや郵便物がたまっていないか
これらは、国土交通省が示す空き家の管理項目をもとに整理したものです。国土交通省は、空き家について定期的な換気、清掃、点検を行うことが重要だとしています。
気になるところがあれば、スマートフォンで写真を撮っておくのも一つの方法です。
次回訪れたときと比較することで、屋根や外壁の傷み、庭木の成長など、以前との変化を確認しやすくなります。
甲府の空き家、管理を続けるのが大変になっていませんか?
空き家は、一度掃除や草刈りをすれば終わりではありません。
使わない期間が続くのであれば、その後も定期的な管理が必要です。
国土交通省も、自分で点検や補修を行うことが難しい場合や、遠隔地に住んでいて管理が難しい場合には、空き家管理業者や修繕業者などの利用を検討するよう案内しています。
山梨県も、空き家を適切に管理するとともに、使う予定がない場合には解体や売却を検討するなど、早期に対応するよう呼びかけています。
もし、
「草刈りのためだけに甲府へ帰っている」
「以前より修繕する場所が増えてきた」
「今後、家族が住む予定がない」
「できれば誰かに使ってもらいたい」
という状況なら、管理を続ける以外の選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
夏の点検を、甲府の空き家のこれからを考えるきっかけに
空き家は「今すぐ困っていないから」と、これからについて考えることを後回しにしがちです。
しかし、人が住んでいない家では、異変を日常的に発見してくれる人がいません。
夏休みやお盆に甲府へ帰る機会があれば、換気や草刈りだけで終わらせず、
「この空き家を、この先も自分たちで管理していけるだろうか?」
という視点でも考えてみてください。
甲府市には空き家対策を担当する「空き家対策課」があり、空家等対策や空き家バンク事業などを行っています。
TEAMR甲府でも、甲府の空き家について、売却や賃貸をまだ決めていない段階からご相談いただけます。
「管理を続けるべきか迷っている」
「今の状態で貸せるのか知りたい」
「使っていない家を活用できないか」
「まず何を確認すればいいのか分からない」
そんな段階から、建物の状態や所有者の希望を整理し、その空き家に合った次の活用方法を一緒に考えていきます。
空き家をただ維持し続けるのではなく、次の人の暮らしや甲府の地域価値につなげていく。
夏の点検を、その第一歩にしてみませんか。