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【2026年度】甲府市の空き家|地域活性化施設整備費補助金を解説

「実家が空き家になっているけれど、売るか貸すか決められていない」

「地域のために使える場所にできないだろうか」

甲府市内に空き家を所有している方の中には、そんなことを考えている方もいるのではないでしょうか。

空き家というと、「売る」「貸す」「解体する」という選択肢を思い浮かべることが多いですが、もうひとつ考えられるのが、地域で使われる場所として活用する方法です。

甲府市では、空き家の解消と地域コミュニティの活性化、子育て支援などを目的として、空き家を「地域活性化施設」として活用する場合に、改修費用の一部を補助する**「甲府市地域活性化施設整備費補助金」**を設けています。

今回は、2026年度(令和8年度)の制度について、空き家所有者の方にもわかりやすく整理します。

甲府市の「地域活性化施設整備費補助金」とは?

この補助金は、単に古くなった空き家をリフォームするための制度ではありません。

甲府市内にある空き家を改修して、

  • 地域交流施設
  • 子育て支援施設
  • その他、市長が地域活性化施設として認める用途

として活用する場合に、改修費用の一部を補助する制度です。対象区域は甲府市内全域です。

交付要綱では、会議や打ち合わせだけに使うのではなく、行事や催し物など、地域の人が交流できる場所として利用することも条件とされています。

つまり、「空き家を直すこと」そのものではなく、空き家を地域に必要とされる場所へ変えていくことを支援する制度と考えるとわかりやすいでしょう。

最大300万円。どのくらい補助される?

2026年度の補助額は、原則として

補助対象経費の3分の2以内、上限200万円

です。

さらに、現行の耐震基準に適合させるための工事を行う場合には、上限が加算され、最大300万円となります。

たとえば、空き家を地域交流スペースとして活用するために、

キッチンやトイレの改修、給排水設備、電気・ガス設備、屋根・外壁、内装、増改築などを行う場合が補助対象として定められています。耐震補強工事も対象です。

空き家は長期間使われていないと、水回りや設備、屋根、外壁など複数の場所で改修が必要になることがあります。

そのため、活用を考える際には「物件をいくらで取得できるか」だけでなく、活用できる状態にするまでの改修費も含めて考えることが重要です。

所有者だけでなく、空き家を借りる人も対象

この制度の特徴のひとつが、空き家の所有者だけを対象としていないことです。

補助対象者には、

空き家の所有者(予定を含む)
空き家を賃借する人(予定を含む)

の両方が含まれています。法人・団体・個人が対象となり得ます。

そのため、

「自分で施設を運営する予定はないけれど、地域のために使ってくれる人がいるなら貸したい」

という空き家所有者にとっても、検討する価値があります。

所有者自身がすべてを運営するのではなく、空き家を使いたい人と所有者をつなぐことで活用する方法もあるということです。

注意したい4つの条件

一方で、一般的な住宅リフォーム補助とは異なるため、いくつか重要な条件があります。

1.10年以上活用する

改修した空き家は、地域活性化に役立つ用途として10年以上利用することが求められています。

さらに、工事完了後の翌年度から10年間、毎年度「地域活性化施設活動状況報告書」を甲府市へ提出することが要綱で定められています。

短期間だけ活用する計画ではなく、長く地域に根付く施設として運営することが前提です。

2.自治会などへの事前説明・同意が必要

対象事業を行う場合、空き家がある地域の自治会などへ事前に説明し、同意を得る必要があります。

空き家活用では建物だけを見るのではなく、周辺地域との関係づくりも重要になります。

3.甲府市内の施工業者による工事が対象

補助対象となるのは、甲府市内の施工業者が行う改修工事です。

施工会社を決める前に、補助対象になる事業者かどうか確認しておきましょう。

4.交付決定前に工事を始めない

特に注意したいのが工事を始めるタイミングです。

補助対象となる工事は、甲府市から補助金の交付決定を受けた後に着手する必要があります。

「先にリフォームを進めて、あとから補助金を申請しよう」という進め方はできません。

2026年度の申請期限は12月25日

甲府市公式サイトによると、2026年度(令和8年度)の申請期限は、

2026年12月25日まで

となっています。

また、実績報告については、工事完了から30日を経過した日、または2027年3月10日のいずれか早い日までに提出する必要があります。

工事内容の検討、見積もり、自治会への説明、書類作成などを考えると、申請直前から動き始めるのではなく、早めに相談しておくほうが安心です。

甲府市も、要件に該当するかどうかについて、申請前に空き家対策課へ相談するよう案内しています。

「使われていない家」から「地域で使われる家」へ

空き家を所有していると、

「売ったほうがいいのか」
「貸せる状態なのか」
「リフォームにはいくらかかるのか」

と、どうしても建物そのものに目が向きがちです。

しかし、空き家の活用方法はそれだけではありません。

地域の交流拠点や子育て支援の場所などとして再び使われるようになれば、長く閉ざされていた家が、もう一度人の集まる場所になる可能性があります。

もちろん、すべての空き家が今回の補助制度を利用できるわけではありません。建物の状態、耐震性、活用方法、自治会との調整など、事前に確認すべき点があります。

「この空き家は何かに使えるだろうか?」

そう思った段階で、いきなり改修や解体を決める必要はありません。

まずは建物の状態と制度の条件を確認しながら、売却・賃貸・地域活用など複数の選択肢を比較することから始めてみてはいかがでしょうか。

TEAMR甲府では、甲府市を中心に、空き家について「貸したい」「活用したい」と考えている所有者の方からのご相談を受け付けています。

空き家の今後についてまだ方向性が決まっていない段階でも、お気軽にご相談ください。

※補助対象となるかどうかの最終判断は甲府市が行います。制度内容や申請状況については、申請前に甲府市空き家対策課への確認が必要です。