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空き家を売却するタイミングはいつ?後悔しない判断基準とは

空き家を売却するタイミングはいつ?後悔しない判断基準とは

空き家を売却するタイミングは「価格が上がるまで待つ」だけで決めるものではありません。

建物の劣化、維持管理の負担、税金、相続、売却にかかる期間などを総合的に考えることが大切です。

特に、すでに使っていない空き家であれば、長期間所有し続けることで管理負担が増え、建物の状態が悪化する可能性があります。

そのため、売却を考えているなら、まず現在の不動産価値と所有し続ける負担を確認し、売却準備を始める時期を見極めることが重要です。

空き家を売却するタイミングは「早めの検討」が基本

空き家は、時間が経過すれば必ず価値が下がるとは限りません。

しかし、誰も住んでいない建物は換気や清掃などの管理が不足すると、雨漏り、カビ、害虫、設備の故障などが発生しやすくなります。

また、屋根や外壁などの劣化が進めば、売却前に修繕が必要になるケースもあります。

さらに、空き家を適切に管理せず、管理不全空家や特定空家として行政から指導等を受ける状態になると、所有者にとって負担が大きくなる可能性があります。

そのため「いつか売ろう」と先延ばしにするのではなく、売却する可能性がある段階から査定や権利関係の確認を始めることが重要です。

空き家の売却を検討したい5つのタイミング

使う予定がなくなったとき

今後も住む予定がなく、賃貸や活用の具体的な計画もないのであれば、売却を選択肢に入れるタイミングです。

空き家は所有しているだけでも固定資産税や都市計画税、火災保険、修繕費、庭木の手入れなどの費用が発生します。

売却することで、こうした所有・管理の負担をなくせる可能性があります。

「今は使わないけれど、将来使うかもしれない」と考えている場合でも、実際に利用する予定があるのか、維持費を負担してまで所有する必要があるのかを整理してみましょう。

建物の劣化が目立ち始めたとき

空き家の売却を考えるうえで、建物の状態は重要な判断材料です。

雨漏り、外壁のひび割れ、屋根の劣化、給排水設備の故障などが発生すると、修繕費が必要になる可能性があります。

ただし、劣化しているからといって、所有者の判断だけで大規模なリフォームや解体を先に行う必要はありません。

リフォームや解体にかけた費用を売却価格に上乗せできるとは限らないためです。

売却を検討しているなら、まず現在の状態で査定を受け、修繕した場合と現状のまま売却する場合を比較すると判断しやすくなります。

管理に通うことが負担になったとき

遠方に住んでいる、仕事や家庭の事情で定期的な管理が難しいという場合も、売却を検討するタイミングです。

空き家の管理には、換気、通水、清掃、郵便物の確認、庭木の手入れ、建物の点検などが必要です。

自分で管理できない場合は管理サービスなどを利用する方法もありますが、継続的な費用がかかります。

管理費用と売却によって得られる資金を比較し、今後も所有し続けるメリットがあるかを考えることが大切です。

相続した空き家を使う予定がないとき

親から相続した実家など、今後住む予定がない空き家は、相続後の早い段階から売却を検討することが重要です。

相続人が複数いる場合は、誰が所有するのか、売却するのかなどについて相続人間で話し合う必要があります。

また、相続した空き家については、一定の要件を満たすことで「被相続人の居住用財産を売ったときの特例」により、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる制度があります。

令和6年以降の譲渡で、一定の場合には控除額が2,000万円となるケースもあります。

適用には細かな要件があるため、売却前に国税庁や税理士などへ確認しましょう。(国税庁)

売却に適した状態を維持できているとき

空き家は、建物の状態が比較的良好なうちに売却を検討することも重要です。

建物の価値や土地の条件だけでなく、道路との接し方、土地の形状、用途地域、周辺環境なども売却価格や買い手の判断に影響します。

国土交通省の「不動産情報ライブラリ」では、不動産取引価格や地価公示、都市計画、防災などの情報を確認できます。周辺の取引価格を調べる際にも活用できます。(レインフォーライブラリ)

「価格が上がるまで待つ」は慎重に判断する

空き家の売却では「もう少し待てば高く売れるかもしれない」と考えることがあります。

しかし、将来の不動産価格を正確に予測することはできません。

また、売却価格だけを見るのではなく、待っている間に発生する固定資産税、維持管理費、修繕費なども考える必要があります。

国土交通省が公開する取引価格情報でも、不動産価格は面積や前面道路などの個別条件によって変わり、同じ不動産でも取引事情によって価格が異なるとされています。(レインフォーライブラリ)

そのため、相場の上昇だけを期待して売却を先延ばしするのではなく、「現在売却した場合に得られる金額」「所有し続けた場合の費用や手間」を比較することが大切です。

後悔しないために確認したい4つの判断基準

今後、本当に使う予定があるか

まず確認したいのが、今後その空き家を利用する予定です。

自分や家族が住む、賃貸する、店舗などとして活用するなど、具体的な予定があるなら、売却以外の選択肢も検討できます。

一方で、利用予定がなく、所有する理由も明確でない場合は、売却を含めて整理する必要があります。

所有し続ける費用はいくらか

固定資産税などの税金だけでなく、管理費、草木の手入れ、修繕、保険、交通費なども含めて考えましょう。

年間の負担額を計算すると、売却を検討する必要性が見えやすくなります。

現在の不動産価値はいくらか

売却を判断するには、まず現在の価値を把握することが欠かせません。

周辺の取引価格を確認したうえで、不動産会社などに査定を依頼し、土地と建物それぞれの評価を確認しましょう。

ただし、インターネット上の相場情報だけで売却価格を決めるのではなく、物件ごとの状態や権利関係なども含めて判断する必要があります。

税金や相続の問題がないか

空き家を売却すると、売却益に対して譲渡所得が発生する場合があります。

一方で、一定の条件を満たす場合には特別控除などの税制上の特例を利用できる可能性があります。(国税庁)

特に相続した空き家では、特例の適用期限や要件を確認することが重要です。

税金については個別事情によって結果が変わるため、売却前に税務署や税理士などの専門家へ確認すると安心です。

空き家を売却する前に確認しておきたいこと

売却を決めたら、すぐに広告を出すのではなく、まず所有関係や土地・建物の状況を確認しましょう。

登記事項証明書を確認し、現在の所有者が正しく登記されているかを確認します。

相続した空き家の場合は、相続登記が必要になるケースがあります。

また、再建築の可否、接道状況、境界、用途地域なども確認しておくと、売却時のトラブルを防ぎやすくなります。

さらに、住宅内に家具や家電などの残置物がある場合は、処分方法についても事前に検討しておきましょう。

すべてを自分だけで判断するのではなく、不動産会社などに物件を確認してもらい、必要な対応を整理することが大切です。

空き家の売却は「価格」と「所有負担」の両方で判断する

空き家を売却するタイミングに絶対的な正解はありません。

重要なのは、次のような点を総合的に確認することです。

今後利用する予定があるか

建物の劣化が進んでいないか

年間の維持管理費はいくらか

現在の不動産価値はいくらか

相続や登記に問題がないか

利用できる税制上の特例があるか

これらを整理したうえで、「今売る」「管理しながら保有する」「リフォームして活用する」などの選択肢を比較すると、納得できる判断につながります。

特に、すでに利用予定がなく管理の負担を感じている空き家は、売却するかどうかを決める前に、一度専門家へ相談して現在の価値を把握しておくとよいでしょう。

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