茨城県水戸市末広町。
水戸駅から車で11分。
冷たい雨が降るなか、TEAMRサポートメンバーの私yukoは現地へ向かいました。
大通り118号から一本、細い生活道路へと入っていきます。
交通量の多い幹線道路から一歩入ると、空気が変わります。
古い家と新しい家が混在する住宅地。
ところどころに、手入れが止まりかけた家も見えました。
まだ空き家ではありませんが、近い将来そうなるかもしれない建物も点在しています。
その一角に、今回の物件はありました。

第一印象は「不安」
隣は雑草が生い茂った空き地。
ブロック塀は古く、ところどころ鉄筋が露出しています。

正直に言うと、第一印象は決して良いものではありませんでした。
「このままで大丈夫かな…💦」
雨粒が黒い玄関扉を濡らし、どこか寂しさを感じさせます。

しかし、扉を開けた瞬間、印象は大きく変わりました。
「思ったより、きれい!」
室内は想像以上に整っていました。

そこにあった「暮らしの痕跡」
今回の物件は築46年、木造2階建ての住宅です。
玄関ホールは広々としており、壁には至るところに手すりが設置されています。
高齢の方が住まわれていたことがすぐに分かりました。
1階には和室とダイニングキッチンがありました。

和室には南側から光が差し込み、驚くほど明るい空間でした。収納もたっぷりあります。
ダイニングキッチンの床は、昔ながらの柄のビニルシート。どこか懐かしさを感じます。
取り替える予定だったのか、古いキッチンの横に、新しいキッチンが並んでいました。

キッチンの窓にはひびが入っていました。
大がかりなリフォームが必要というほどではありませんが、こうした細かな修繕を一つひとつ丁寧に整えていく必要があると感じました。

南側には小さな庭があります。
洗濯物を干すには十分なスペースがあり、小さな家庭菜園もできそうです。

洗面脱衣室は広く、浴室は約2帖。

天井の塗装は剥がれ、壁材も一部傷んでいます。
決して新品同様ではありませんが、十分使用できる状態だと感じました。

トイレも温水洗浄便座付きで、生活には困りません。
2階には和室が2部屋、洋室が1部屋あります。



二階の部屋はどれも窓があり、光が差し込む明るい空間でした。
子ども部屋としても、静かに集中できる仕事部屋としても、さまざまな使い道が自然と想像できました。
さらに、かつてトイレだったと思われる空間があり、現在は便器が撤去され空っぽの状態でした。

所有者さんの背景
この家の所有者様は高齢で、相談の最中にお亡くなりになりました。
相続された甥御様から、「どうにか手放したい」と再度ご相談をいただきました。
感情の整理がつかないまま、管理だけが残る。
それが空き家問題の現実です。
最終的には投資用物件として投資家様へ売却され、現在はみらい不動産が仲介を行っています。
前回の退去と、止まった修繕
前入居者は家賃未納により強制退去となりました。
それ以降、大きな修繕は行われていません。
現在もアットホームに掲載されており、問い合わせはあります。
それでも、昨年末から空き家のままです。
理由は明確です。
「あと一歩の整備」が進んでいないからです。
数字が示す現実
投資家様に売る前のこの物件の状況です。
・築46年
・契約期間6年
・借受金額5,000円/月
・貸出金額42,000円/月
・片付け・修繕費用55万円
55万円をかけて整備して、月42,000円で貸し出していました。
もちろん、空室リスクや管理の手間はあります。
しかし、放置した場合どうなるでしょうか。
建物は確実に劣化し、近隣に不安を与えます。
地域価値を下げる可能性があります。
末広町という立地の強み
立地条件は悪くありません。
118号線の大通りまででるのに徒歩2分。
大通りに出れば飲食店も多数あります。
小学校徒歩16分、中学校徒歩15分。
スーパーは車で3分。
二十三夜尊 桂岸寺や保和苑までは徒歩15分です。

桂岸寺は、正式には「大悲山保和院桂岸寺」といい、地元では「水戸谷中の二十三夜尊」として親しまれているお寺です。
縁結び・金運・合格祈願のご利益があるとされ、県外からも足を運ぶ人がいらっしゃいます。

保和苑は、二十三夜尊 桂岸寺に隣接する美しい庭園で、あじさいの名所として広く知られています。
初夏になると色とりどりのあじさいが苑内を埋め尽くし、「水戸のあじさいまつり」が盛大に開催されます。
徒歩15分の場所に、これほどの歴史と四季の彩りがある。
ただ住むだけではなく、歴史や信仰、町の記憶に触れながら暮らせる場所が、すぐそこにあります。
空き家を次世代の資産へ
末広町には、まだ再生可能な空き家が多くあります。
完全に朽ちてしまう前であれば、再生できます。
空き家を「負の遺産」にするのは簡単です。
何もしなければよいからです。
しかし、資産に変えるには人の力が必要です。
目利き、交渉、修繕、入居者審査、保証会社の手配、近隣対応。
本気で関わる人がいなければ、再生はできません。
TEAMRの役割
TEAMRは単なる仲介業者ではありません。
・空き家を見つけ
・所有者さんと向き合い
・地域と向き合い
・数字と向き合う
地道な活動の積み重ねです。
必ず現場へ足を運びます。
雨の日でも訪問します。
周辺環境を確認し、空き家予備軍の状況も把握します。
再生可能か。
投資として成立するか。
地域にとってプラスになるか。
TEAMRに参加するという選択
・空き家問題に関わりたい
・地域を良くしたい
・不動産投資に興味がある
・社会課題をビジネスで解決したい
そう感じているのであれば、TEAMRはその一歩になります。
ただし、楽ではありません。
現場に行き、交渉します。
もちろん、トラブルもあります。
でも、誰も手をつけなければ、この家は朽ちていきます。
隣の空き地のように、草に覆われるかもしれません。
雨の日の現場で、私が感じたこと
ブロック塀の鉄筋を見たとき、「放置すれば危険だ」と思いました。
でも、玄関を開けた瞬間、「まだ生きている」と感じました。
並んだ二つのキッチン。
空っぽの元トイレ空間。
剥がれた浴室の天井。
どれも「終わり」ではありません。
まだ使えます。
まだ活かせます。
問題は、誰が本気で向き合うかです。
末広町のこの家は、特別な豪邸ではありません。
しかし、確かな可能性があります。
空き家は地域の鏡です。
向き合えば、未来が映ります。
TEAMRは、その未来をつくる側に立ちます。
傍観者ではなく、当事者として。
もし、「ただ見ているだけでは物足りない」と感じているなら、
ぜひ一緒に現場へ来てください!
TEAMRは、空き家と本気で向き合う仲間をお待ちしています!
TEAMR 運営サポートメンバー 鈴木 裕子
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