9月から始める実家の片付け!空き家になる前に処分したい物とは
9月は実家の片付けを始めるのに適した時期です。
実家を離れることになったり、相続後に誰も住まなくなったりする場合は、空き家になる前から少しずつ荷物を整理しておくことが大切です。
家財道具をそのまま残して空き家にすると、管理や売却の際に片付けの負担が大きくなります。
さらに、長期間放置された空き家は、老朽化や害虫、防犯上の問題などにつながる可能性があります。
国土交通省も、適切に管理されていない空き家について所有者に管理を求める制度を設けています。
そこで今回は、9月から実家の片付けを始める際に、優先して処分したい物や、処分前に確認しておきたいポイントを解説します。
9月から実家の片付けを始めるメリット
実家の片付けは、一度にすべて終わらせようとすると大きな負担になります。
9月から少しずつ始めれば、年末までの数カ月を使って計画的に整理できます。
特に、夏の暑さが落ち着き始める9月は、屋内外の片付けに取り組みやすくなる時期です。
また、実家の売却や活用を検討している場合、家財を整理しておくことで、建物の状態を確認しやすくなります。
家具や荷物が多い状態では、床や壁、収納内部などの状態を確認しにくく、雨漏りやカビ、害虫被害などを見落とすこともあります。
片付けは単に物を減らす作業ではありません。
実家を今後どうするのかを考えるための準備として進めることが重要です。
まず処分を検討したい物
大型家具
最初に整理したいのが、タンス、食器棚、ベッド、ソファなどの大型家具です。
大型家具は自分で運び出すのが難しく、処分にも手間がかかります。
さらに、家具を残したままでは室内の状態を確認しにくいため、今後売却や賃貸などを検討する場合にも支障になりやすいものです。
ただし、すぐにすべて捨てるのではなく、家族や親族の中で必要とする人がいないか確認してから処分しましょう。
大量の衣類
長年暮らしていた実家には、衣類や布団などが大量に残っているケースがあります。
衣類は比較的整理しやすいため、片付けの最初に取り組むのもおすすめです。
現在使用している物、家族が引き取る物、再利用できる物、処分する物というように分けると判断しやすくなります。
思い出の品や写真
写真、アルバム、手紙、記念品などは、後から取り戻すことができません。
処分を急ぐと後悔する可能性があるため、家族で確認してから判断しましょう。
特に、故人が残した物については、相続人や親族の間で認識を合わせることが大切です。
通帳や印鑑などの重要書類
通帳、印鑑、権利関係の書類、保険関係の書類、契約書などは、片付けの途中で誤って処分しないよう注意が必要です。
不動産に関する書類などは、売却や相続手続きの際に確認が必要になる場合があります。
処分する物と重要書類を最初から分けて保管しておくと安心です。
使わなくなった家電
テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など、長期間使用していない家電も整理の対象になります。
ただし、家電の種類によって処分方法が異なります。特に家電リサイクル法の対象となる家電は、一般のごみとして処分することはできません。
自治体や購入店、適切な回収ルートなどを確認し、決められた方法で処分しましょう。
環境省も、廃棄物について適切な処理ルートを利用するよう案内しています。
空き家になる前に処分しておきたい物
実家が空き家になることが決まっているなら、特に優先したいのが、腐敗や劣化、害虫発生などにつながる物です。
食品や調味料
冷蔵庫や食品庫に残った食品は、空き家になる前に整理しておきましょう。
食品を残したまま長期間不在にすると、腐敗や悪臭、害虫などの原因になる可能性があります。
冷蔵庫の中身だけでなく、開封済みの調味料や乾物なども確認しておくと安心です。
生ごみや可燃ごみ
空き家にする直前までに、生活ごみはできるだけ残さないようにしましょう。
処分のタイミングは自治体の収集ルールに従い、指定された方法で排出することが大切です。
大量の不用品を処分するときは、自治体のルールを確認したうえで、必要に応じて適切な許可を持つ事業者へ依頼しましょう。
危険物や薬品類
灯油、塗料、農薬、薬品類などは、一般の家庭ごみと同じ方法で処分できない場合があります。
自己判断で混ぜたり、排水口に流したりするのは避け、自治体や販売店などに処分方法を確認してください。
なお、遺品整理業者などに依頼する場合も注意が必要です。
環境省は、家庭から出る遺品整理の廃棄物について、一般廃棄物として適切な処理が必要であり、収集運搬について必要な許可を持たない事業者が運搬することはできないと整理しています。
実家の片付けで捨ててはいけない物
片付けを急ぐあまり、重要な物まで処分しないように注意しましょう。
特に確認しておきたいのが、土地や建物に関する書類、契約書、預金関係の書類、保険証券、年金関係の書類、貴重品などです。
また、相続した実家の場合は、誰が所有者なのか、相続手続きがどこまで進んでいるのかも確認しておく必要があります。
不動産の売却を考えている場合、必要な書類が見つからないことで手続きに時間がかかる可能性もあります。
処分する前に、家族や相続人の間で一度確認することをおすすめします。
片付けと同時に実家の状態も確認する
荷物を整理すると、これまで見えなかった建物の状態を確認できるようになります。
壁や天井の雨漏り跡、床の傷み、水回りの不具合、カビ、害虫の発生跡などがないか確認してみましょう。
空き家は人が住んでいないことで、換気や通水などが行われなくなり、建物の劣化に気づきにくくなることがあります。
国土交通省によると、放置された空き家は倒壊などの安全面だけでなく、衛生や防犯面でも周囲に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、現在の空家法では、適切な管理が行われていない空き家が管理不全空家として指導等の対象になる場合があります。
そのため、片付けが終わった後も、空き家として所有し続けるのであれば定期的な管理が必要です。
実家を売却するなら片付け前に相談する方法もある
実家を売却する予定がある場合、片付けをすべて終えてから不動産会社などに相談する必要があるとは限りません。
建物の状態や立地、土地の形状などによっては、現在の状態を確認したうえで売却方法を検討できる場合があります。
また、家財道具の量が多い場合は、どこまで処分してから売却活動を始めるのが適切なのかを専門家に相談することで、不要な作業や費用を抑えられる可能性があります。
ただし、売却を前提としても、重要書類や貴重品まで処分してしまわないよう注意しましょう。
9月から始める実家の片付けは計画的に進めよう
実家の片付けは、単純に不要な物を捨てるだけではありません。
まずは家族で必要な物と不要な物を整理し、重要書類や貴重品を確保します。
そのうえで、大型家具、衣類、家電、食品などを優先順位をつけて整理していくと、効率よく進められます。
そして、実家が空き家になる予定なら、片付けと同時に今後の活用方法について考えておくことも重要です。
売却するのか、賃貸やその他の活用を検討するのか、それとも所有を続けるのかによって、その後に必要となる対応は変わります。
9月から少しずつ片付けを始めれば、年末に慌てて大量の荷物を処分する必要もなくなります。
実家の今後について迷っている場合は、片付けだけを先に進めるのではなく、不動産の専門家に相談しながら方向性を決めるのも一つの方法です。
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